メンサ入会の方法|条件・試験・費用・WAISでの証明までの流れを解説

メンサ入会の方法|条件・試験・費用・WAISでの証明までの流れを解説

この記事でわかること

  • メンサは「全人口の上位2%のIQ」を唯一の入会条件とする国際的な団体で、日本の支部がJAPAN MENSA
  • 入会ルートは2つ。JAPAN MENSAの入会テストに合格するか、WAIS・WISCなどの検査結果(証明書)を提出して判定を受ける
  • 入会テストは15歳以上・日本在住が対象で、受験料は11,000円(税込)。合否は約3〜4週間後にメールで届く
  • 入会判定は生涯3回まで。不合格後の再挑戦には1年以上の間隔が必要
  • 事前対策で一番効くのは「申込を確実に通すこと」と「時間制限に慣れておくこと」

「メンサに入ってみたいけれど、何をどう申し込めばいいのかわからない」「WAISを受けた結果があるけど、これで入会できる?」。この記事はそんな方に向けて、メンサ入会の全体像を手順どおりに並べたものです。

メンサの入会手続きは、実は「頭の良さ」より先に「段取り」でつまずく人が多い分野です。申込枠がすぐ埋まる、写真が弾かれる、会場を間違える。こうした落とし穴も含めて、入会テストの申込から合格後の支払いまでを一本道で解説します。

なお、入会テストの問題例や解き方のコツは別記事「メンサテストの例題と対策」で扱っています。本記事は「入会までの流れ」の完全版として読んでください。

目次

メンサとは

メンサ(MENSA)は1946年にイギリスで設立された国際的な団体で、「人口の上位2%のIQを持つこと」を唯一の入会条件としています。学歴・職業・国籍・年齢は一切問われません。

名前の由来はラテン語で「テーブル」を意味する言葉で、知性のある人々が円卓を囲んで対等に交流する、という理念を表しています。日本には支部としてJAPAN MENSAがあり、入会テストの実施や会員向けの交流会を運営しています。

会員になると何ができるか

会員になると、会員限定の交流会やイベントへの参加、会報の受け取り、会員証の取得ができます。「高IQを証明する資格」というより「同じ基準を満たした人たちのコミュニティ」と捉えるのが実態に近いです。

「メンサ公式」を名乗るネット上のテストに注意

JAPAN MENSAは公式サイトで、「MENSAの名称を騙るインターネット上のIQテストはMENSAとは無関係」と注意を呼びかけています。有料で結果を購入しても入会判定には使えません。入会判定に使えるのは、JAPAN MENSAの入会テストと、専門家が実施した個別検査の証明書の2つだけです。

無料で公式IQテストを受ける

メンサの入会基準はIQ130相当(上位2%)

メンサの入会基準は「全人口の上位2%以内」です。IQ検査は平均100・標準偏差15で設計されているため、正規分布で上位2%に当たるのはおよそIQ130以上(平均から+2SD)になります。

IQは「同じ年齢集団の中での相対的な位置」を表す指標です。「IQ130」という数字そのものより、「同年代100人のうち上から2人に入る水準」と理解するほうが、メンサの基準をつかみやすくなります。

30人のクラスに1人いない水準

正規分布から導くと、IQ130以上は全体の約2.3%、つまりおよそ44人に1人です。学校の1クラス(約35人)には1人いるかいないか、という水準になります。「自分は当てはまりそうか」を事前に知りたい方は、記事の後半で紹介する無料テストで目安を確認してから申し込むのが現実的です。

入会ルートは2つ(入会テスト/検査結果の提出)

JAPAN MENSAに入会する方法は2つあります。1つはJAPAN MENSAが主催する入会テストを受けて合格すること、もう1つは医師や臨床心理士などの専門家が実施したWAIS・WISCの検査結果(証明書)を提出して判定を受けることです。

比較項目入会テストを受ける検査結果(証明書)を提出する
対象日本在住の15歳以上年齢制限なし(15歳未満はこのルートのみ)
使う検査JAPAN MENSAの入会テストWAIS-III/WAIS-IV/WISC-III/WISC-IV/WISC-V
検査の時期申込後に指定会場で受験申請前1年以内に受けた検査
費用(JAPAN MENSAに払う分)受験料11,000円(税込)判定料(公式サイトで確認)
費用(別途)なし医療機関・検査機関での検査費用
かかる期間申込〜合否通知まで約1〜2か月検査の予約状況による(数週間〜数か月)
向いている人受けられる会場・日程がある人すでにWAIS等を受けている人、15歳未満

入会テストのルート

JAPAN MENSAが全国の会場で定期的に開催している入会テストを受け、合格基準(上位2%)を満たせば入会できます。テストは説明を含めて約1時間で、すべて日本語で行われます。メールや口頭で日本語の一般的なコミュニケーションが難しい場合は受験できません。

受験資格は日本在住の15歳以上で、18歳未満は保護者の承諾書が必要です。

検査結果(証明書)を提出するルート

WAIS-III・WAIS-IV・WISC-III・WISC-IV・WISC-Vのいずれかを申請前1年以内に受けていれば、その結果を証明書として提出し、入会判定を受けられます。証明書には検査日、IQの確定数値、検査者(医師・臨床心理士・公認心理師など)の署名・押印、所持資格と実施機関名が必要とされています。

このルートは、発達の相談や職場の適性確認などですでにWAISを受けたことがある人にとって近道になります。また15歳未満はこのルートしか使えません。ただし、メンサ入会を目的に医療機関で検査を受けると、検査費用が別途かかる点は押さえておいてください。

判定は2ルート合計で生涯3回まで

重要なのは、入会判定が「入会テスト」「証明書入会」のどちらを使ったかにかかわらず、合計で生涯3回までという点です。不合格になった場合、再挑戦するには前回から1年以上あける必要があります。1回の申込を無駄にしないためにも、事前に目安を知っておく価値があります。

入会テストの申込から合否までの流れ

入会テストの流れは、JAPAN MENSAの公式ページに沿うと次の7ステップになります。

  1. 公式サイトの「入会テスト日程一覧」から、受験できる会場・回を選んで申し込む。ローマ字欄を含む全項目を記入し、正面・脱帽の顔写真を登録する
  2. 事務局から受付メールが届く。受験番号、受験料の振込先と期限、「テスト状況確認画面」のURLが記載されている
  3. 期限までに受験料を振り込む
  4. 当日、会場で受付をする。身分証明書を提示し、未成年は保護者の承諾書も提出する
  5. テストを受ける(説明を含めて約1時間)
  6. 約3〜4週間後、登録したメールアドレスに合否のみが通知される
  7. 合格なら入会金・年会費を支払い、会員として登録される

一番の難所は「申込」

体験者がそろって書いているのが、テストそのものより申込の難しさです。

人気すぎて東京での受験申し込みは瞬殺。あっという間に定員に達してしまうのでいつまで経っても申し込みすら出来ない状態でした。

出典:えいとると「JAPAN MENSA入会テスト受験記」note(2020年8月)

さて、先述の通り、ここで申し込むこと自体のハードルがとてつもなく高いです。

出典:ohshige「無事にMENSA会員になれたのでどんなもんか書いてみる」技術とかボドゲとかそんな話をしたい(2019年4月)

公式の日程一覧を見ると、関東・近畿の会場は公開後すぐに「満員」になることが多く、地方会場は対象地域の在住者に限定されています。申込締切は開催日の10日前で、キャンセル待ちはありません。日程が公開されたらすぐ申し込める状態にしておくことが、最初の関門を越えるコツです。

申込で弾かれやすいポイント

申込フォームでは顔写真の登録が必須ですが、ファイル容量の上限があります。

最近のスマホの高画質過ぎる画質でそのまま申請しようとすると、容量が 1MB を余裕で超えるので、弾かれてしまい注意です。

出典:ydak「【2024年3月】mensa の入会テストを受けてきました」忖度しないエンジニアの日常(2025年1月)

写真は事前にサイズを落として用意しておきましょう。また、一度申し込むと会場変更はできず、複数の回への同時申込も禁止されています。多重登録が発覚すると取り消されることがあるので、1回に絞って申し込んでください。

テスト内容は公開されていない

JAPAN MENSAは、テストの内容・練習問題・採点方法・採点結果を公開しておらず、問い合わせにも回答しないと明記しています。受験者にも内容の口外が禁じられているため、「メンサ入会テストの過去問」と銘打ったものは公式のものではありません。合否も「合格/不合格」のみで、スコアは通知されません。

入会にかかる費用

費用は「テストを受けるまで」と「合格してから」の2段階に分かれます。JAPAN MENSAの公式ページに記載されている金額は次のとおりです。

項目金額支払うタイミング
入会テスト受験料11,000円(税込)申込後、受付メールの期限まで
証明書入会の判定料公式サイトで確認証明書の提出時
入会金3,000円合格後
年会費(入会した年)3,000円を月割りした額合格後
年会費(翌年以降)3,000円/年毎年
会員証発行料2,000円合格後(希望者)

入会テストから入会まで進んだ場合、初年度の合計はおよそ2万円前後が目安です。証明書入会の場合はこれに医療機関での検査費用(機関によって数千円〜数万円)が加わります。

なお、受験料は改定されることがあります。2020年ごろの体験記には「10,000円」と書かれているものもありますが、現在の公式ページでは11,000円(税込)です。金額は申込時点の公式ページで必ず確認してください。

受験料は不合格でも返金されない

受験料は合否にかかわらず返金されません。生涯3回までという制限とあわせて考えると、「とりあえず受けてみる」より「目安を知ってから受ける」ほうが、お金と回数の両方を節約できます。

受かるために事前にできること

テストの中身が非公開である以上、「過去問を解いて傾向を押さえる」という対策はできません。それでも、できることは3つあります。

時間制限のある図形・論理問題に慣れる

体験者の感想で共通しているのは「難しさ」より「速さ」です。

問題に反射的に答えるイメージで考える時間はほぼないと思っておくのがよいでしょう。

出典:「MENSA(メンサ)入会テストを受けてみた!難易度や注意点をガイド」melolog(2018年11月)

一般的なIQ検査で使われる図形の規則性・数列・行列推理といった形式に、制限時間つきで触れておくと、当日に「問題の読み方」で時間を使わずに済みます。問題例は別記事「メンサテストの例題と対策」を参照してください。

自分の現在地を事前に知っておく

受験料と回数制限を考えると、申込前に「自分が上位2%の圏内にいそうか」を知っておく価値は大きいです。信頼できる構成のIQテストを一度受けて目安を出しておくと、「受けるべきか」「証明書ルートのほうが向いているか」の判断材料になります。

体調と段取りを整える

当日は約1時間、集中を切らさず解き続けます。前日はしっかり休み、会場の経路・身分証・(未成年なら)承諾書を揃えておいてください。開始後の入室はできないため、遅刻は不合格と同じです。

対策しても「受かる保証」はない

ここは正直に書いておきます。メンサの基準は「同年代の上位2%」という相対評価なので、練習で形式に慣れることはできても、基準そのものを下げることはできません。手応えと結果が一致しないこともよくあります。

ですが、試験の手応えは微妙でした。

ダメだと思っていたので、メンサからの合否通知のメールを開く時は手が震えました。

出典:すみれもん「メンサ(MENSA)入会試験に受かった!合格までの費用や小話」すみれもん(2018年3月)

「できた気がしない」人が合格することもあれば、その逆もあります。結果は3〜4週間待つしかないので、受けたあとは気持ちを切り替えるのが一番です。

無料で目安を知る

メンサに申し込む前に、自分のIQのおおよその水準を知っておく方法として、WAIS-IVの構成をベースにした無料公式IQテストがあります。言語理解・知覚推理・作動記憶・処理速度の4領域をもとにした21問で、受検後に認定書が発行されます。

このテストの結果はメンサの入会判定には使えません(入会判定に使えるのは、JAPAN MENSAの入会テストと、専門家による個別検査の証明書だけです)。ただ、「上位2%に届きそうか」「11,000円を払って申し込む価値があるか」を考える目安としては十分に役立ちます。

数値は「±5程度の幅を持った目安」として受け取ってください。130前後なら入会テストに挑戦する価値があり、120前後なら形式に慣れてから再度目安を測る、といった使い方ができます。

本記事・本テストは医学的診断ではありません。発達や医療上の懸念は専門機関にご相談ください。

よくある質問

メンサ入会に必要なIQは?

JAPAN MENSAが定める入会基準は「全人口の上位2%以内」です。平均100・標準偏差15のIQ検査では、上位2%はおよそIQ130以上に相当します。ただし基準は「数値」ではなく「割合」で決まっているため、検査の種類によって対応するスコアは変わります。証明書入会で受け付けている検査はWAIS-III/WAIS-IV/WISC-III/WISC-IV/WISC-Vに限定されています。

対策すれば受かる?

形式に慣れることで実力を出しやすくはなりますが、合格を保証する対策はありません。テストの内容・採点方法は非公開で、「過去問」と称するものは公式のものではないからです。できることは、時間制限つきの図形・論理問題に慣れておくこと、体調と段取りを整えること、そして申込前に自分の目安を知っておくことの3つです。入会判定は生涯3回までなので、1回ごとを大切に使ってください。

受験料はいくら?

JAPAN MENSAの公式ページでは、入会テストの受験料は11,000円(税込)と記載されています。合格後は入会金3,000円、年会費3,000円(入会した年は月割り)、会員証発行料2,000円がかかります。証明書入会の判定料と、金額の改定については公式サイトで最新情報を確認してください。受験料は不合格でも返金されません。

自分のIQを測ってみる

メンサ入会までの道のりは、「上位2%」という基準の確認、2つのルートからの選択、申込という最初の関門、そして約1時間のテストと3〜4週間の待ち時間、という流れでした。受験料11,000円と生涯3回という制限があるぶん、申し込む前に自分の現在地を知っておくことが、いちばん合理的な準備になります。まずは無料公式IQテスト(WAIS-IVベース・21問・認定書付き)で目安を確かめ、そのうえでJAPAN MENSAの日程一覧を確認してみてください。

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